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LINEN渡辺諄子のFF4(ゴルカイ)妄想
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「ゴルベーザ様。クリスタルを集めてどうされるのですか?」
「月へ行くのだ」
「月へ――」

ゴルベーザはカインの肩を抱き寄せた。抵抗を示すかと思われたカインの身体は、あっさりとゴルベーザの肩に凭れた。カインの絹糸のような髪がゴルベーザの素肌に触れる。ゴルベーザは唇をカインの耳に寄せた。
「生き物のいない月と、生き物のいる月。二つ目の月は俺の故郷だ」
「……」
カインはそれに答えず、押し黙った。
興味があるはずもないか。ゴルベーザの故郷や過去などに。
そう思いかけた時、カインが唇を開いた。
「月に行ってしまえば、ゴルベーザ様は、もうお戻りにならないのですか」
「……」
ゴルベーザは一瞬言葉を失った。
どういう意味だ。何と可愛いことを言うのだろうか。愛してくれているのではないかと勘違いしてしまいそうになる。カインにそんなつもりはないだろうに。
「いや――そんなことは――そんなことはない。おそらくしばらくの間は月と青き星を行き来することになるだろう」
カインの肩に寄せた手を前に回してカインを背中から抱きしめ、ゴルベーザはカインの髪を指で梳いた。
「――だができるなら、お前も月に連れて行きたい」
「はい、ゴルベーザ様……」
カインは従順に頷いた。この言葉は何度も聞いたことがある。術がかかっている証だ。だが今のゴルベーザには、こんな無理矢理言わされていることがわかりすぎるほどわかるカインの反応すら嬉しかった。
月の光がカインの肌を白く照らしていた。足に指を這わせると、カインは恥らうように顔を背けた。
なぜこれほどゴルベーザの情欲を煽るのだろうか。
いとおしい。いとおしくてたまらない。抱いても抱いても抱き足りない。
「……どうした。脚を開け」
耳元で囁くと、カインの脚が、おずおずと開く。あられもない姿が月の光の下に晒される。
「……お前のここに……今から何が入る?」
そう言いながらゴルベーザはカインの太腿の下から這わせた指でまさぐった。
「ゴ……ゴルベーザ様の……あっ」
カインの息が上がって言葉が途切れ途切れになる。
「そうだ。今から俺のこれがお前の中に入る。腰を上げろ」
ゴルベーザの言うがままに、カインの尻が淫らに突き出された。
背中から抱きしめたままカインの乳首を指でまさぐり、髪を掻き分けて首筋に唇を埋める。
前に回した左手の指をカインの足の付け根に絡め、下から扱く。同時にカインの後ろを右手の指で探り当て、中へもぐりこませた。
「……っ」
逃げようとしているのかいないのか、カインはただゴルベーザの腕の中でぴくりぴくりと動くだけだ。その腰は、前の快感に身を委ねるべきか後ろの快感に身を委ねるべきか決めかね、ただ頼りなげに揺すられるばかりだった。ゴルベーザはカインの胸元の指を濃やかに動かしながらカインの内壁を掻き廻すようにもう一方の指を蠢かせた。
「……は……」
唇から切なげな吐息が漏れる。カインの髪を掴んで顔を強引に横へ向ける。その唇を、ゴルベーザはたまらず貪った。
「んっ……んっ、んっ……」
ぴちゃぴちゃと濡れた音がカインとゴルベーザの口腔から漏れる。カインの赤い舌が、海の生物のように綺麗に、淫らに揺らめき、ゴルベーザの舌を誘っていた。
ゴルベーザは引き込まれるようにカインの舌を求めて唇をより押しつける。指でまさぐった乳首を弄ぶと、それに反応したのか、それとも単に下の攻めに耐え兼ねたのか、カインの身体がくねるようにうねった。
竜のようだ――と、ゴルベーザは思う。
竜の抱接を見たことはないが――これほど淫らで美しいのだろうか?
ゴルベーザは上がる呼吸を抑えながら、シーツの上にうつぶせ腰だけを突き上げているカインを貫いた。
「……ぅ……」
金色の髪がシーツの上に散らばり、カインの背が震える。
「……ぁ……」
ゴルベーザに貫かれ、指で前を扱かれながら、カインは切なげに身をよじる。
「ぁ……あ……あぁっ……ぅ……ぁ……」
ゴルベーザは腰をゆっくりと動かす。縦に、横に、刔るように捻り、突き出す。カインはそれを奥深くまで受け入れ、同時にゴルベーザの掌を自分の腰に押しつけながらひくつき、ゴルベーザの掌を汚した。
「カイン――カイン、愛している――」
ゴルベーザはシーツを掴んでいるカインの指を上から握り締め、何度か激しく腰を打ちつけた後、深く貫いたままカインの中に注ぎ込んだ。
「愛している――」
腕の中の温もりに縋るように唇を寄せる。月の光の下で、力の抜けたカインのすべやかな肌が、まるで人形のように青白く照らされていた。





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