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LINEN渡辺諄子のFF4(ゴルカイ)妄想
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バブイルの塔の一室にこもり、封印の洞窟から帰ってきたカインをゴルベーザは幾度も抱いた。離れていた間を取り戻すように、自らの心に空いていた穴を埋めるように、一晩のうちに何度も何度も抱き、眠る時はカインを腕の中に包む。
「ゴルベーザ様……」
「何だ?」
「申し訳ございません。ドワーフの城のクリスタルルームで、私は、ゴルベーザ様に……」
広いベッドの上のシーツに顔を寄せ、ゴルベーザの腕に抱かれながら、カインは目を伏せた。ジオットのクリスタルルームに現れたゴルベーザに、セシルたちと共に刃を向けたことを気に病んでいるのだろう。
「よい」
ゴルベーザはカインの髪を撫で、額と頬に口付けた。カインの攻撃を受けたことを平気だったと言えば嘘になるが、それもクリスタルを持って戻ってきてくれたことですべて忘れられた。元より、誰かに傷をつけられることには慣れている。
「ゴルベーザ様――」
「うん?」
「――いえ」
カインは口をつぐむ。まだ何か言いたいことがあるらしい様子に、ゴルベーザは更に尋ねた。
「何だ? 言ってみろ」
頬を掌で包んでその顔を覗き込むと、カインの唇が微かに動いた。
「私のいない間――ゴルベーザ様の身の回りのお世話は一体……」
「ああ――」
どういう意味なのか? まさかとは思いながら、それでも期待してしまう。ゴルベーザの側で世話をしていた人間に嫉妬してくれているのではないか、などと。そんなことがあるはずはないとわかってはいても。
「お前がいないのだ。他の者に命じていたが」
ゴルベーザはカインの様子を伺い見ながら、平静を装ってそう答えた。実際は、ジオットの娘から奪った人形のカルコブリーナを操って多少の手伝いをさせていた程度に過ぎない。
「お戻りの際も、その者にお出迎えを――」
ゴルベーザが外から戻ってきた時の出迎えはカインがしていた。その後は寝室を共にしていたが、カルコブリーナをそうすることはもちろんありえない。
「ああ――ならばどうする?」
「……いえ……」
カインは目を伏せ、顔を微かに背けた。ゴルベーザはカインの髪を指で梳き、その唇に唇を寄せた。
「――誰も呼んではおらぬ」
長い睫毛に彩られたカインの瞼がぴくりと動く。ゴルベーザは舌を伸ばしてカインの唇をそっとなぞり、奥に潜んでいるカインの舌に触れた。
「お前以外は抱く気になれぬ……」
「ゴルベーザ様――」
そんな言葉を聞いてカインがどう思っているのかはゴルベーザには計ることができないが。それでも口にしたかった。角度を変えつつ唇を触れ合わせ、カインの口腔の奥まで探る。唇を離すと、カインの舌が名残惜しそうに追ってきたのにいとおしさを感じ、また塞いだ。
カインの舌を味わいながら、ゴルベーザはカインの身体を掌と指先でゆっくりとなぞる。
「はあぁ――」
カインの身体が、ゴルベーザの掌の動きに沿ってうねる。淫らで美しいその姿を目で楽しみながら、ゴルベーザは更に指を這わせた。
「ゴルベーザ様――も、もう――」
カインの細い指がシーツをぐっと掴む。
「入れるぞ」
「はい――ゴルベーザ様――」
従順にうなずき、しどけなく開いたカインの足の間に身体を割り込ませる。数え切れないほど行われた行為に、カインの身体は最早待ち侘びたようにそれを受け入れる。先端からゆっくりと身を沈めて、身体を密着させ、カインの中に深く腰を埋めたまま、ゴルベーザはカインをきつく抱擁した。深く貫いたまま動かず、ただカインの温もりを楽しむ。しばらく経つと、もっと強い刺激を期待したカインの身体がびくびくと戦慄き、切なげに腰をよじった。
「――うん? いきそうなのか? 何もしていないのに?」
耳元で囁くと、カインは恥らうように顔を背けた。
「は――い、いえ、ゴ、ゴルベーザ様――」
カインの吐息が切なげな声を含み、焦れたように身体をうねらせる。
「ゴ、ゴルベーザ様のお許しがなければ――ぁっ、け、決して――」
身体をこわばらせ、肩を震わせる。触れ合っている部分が熱い。シーツを掴んでいたカインの指をとって自分の指に絡め、ゴルベーザはカインの上に体重をかけるようにして更に身体を重ねる。
「あっ――んん……」
「動くな」
「は、はい――」
カインに包まれたままじっと抱いていると、そのうちカインの身体が震えているように強張り、その指がゴルベーザに縋るように力をこめた。微かに吐息のような声を漏らしながら背を撓ませ、触れ合っているゴルベーザの腹に何度も白濁した液を吐き出す。
「俺の許しがなくとも勝手に達したようだな」
濡れたカインの瞳を見下ろしながら、ゴルベーザは低い声で囁いた。
「は……も、申し訳ありません――」
カインは身体をひくつかせながらしどけなく開いた唇で謝罪の言葉を形作る。
唇のほんの手前で息を吐きかけると、カインは誘うようにちらりと舌を覗かせ、ゴルベーザの首に腕を絡めて縋りついてきた。
「も――もう――」
「うん? どうした」
「は……激しく突いてくださ……い――」
恥らうように唇を噛み締めている表情が美しく、いとおしく、劣情はいや増した。
「……」
カインの唇を貪りながら、腰を深く、浅く、ゆっくりとしたペースで埋める。
「んふ、んぁ――あう――」
唇と唇が離れると、カインの口から喘ぎ声が溢れだす。
「あっ、あん――あぅ、うあ、ふ……うあっ……」
カインが苦しげな声をあげながら、ゴルベーザの首にしがみつき、ゴルベーザの耳の側で物言いたげに呼びかける。
「ぁ――ゴルベーザ様――ゴルベーザ様――」
カインの脚がゴルベーザの腰にしがみつき、深く取り込もうとするように引き込んだ。
「カイン……」
深く腰を埋めてぐいと押し込む。
「ぅ――」
カインが顔を背け、眉根を寄せた。ゴルベーザはカインの両脚を広げて奥まで突き入れ、熱い迸りを放った。
「ぁあ――あぁ――はぁ――」
カインの中に出す度に、カインの肩がぴくりと震えて声が漏れる。全て放ち終わって上体を離し、抜こうとするとカインの声に止められた。
「ゴルベーザ様――」
荒い呼吸を整えながら、ゴルベーザはカインの唇を見つめる。
「口付けを――」
ねだられるままゴルベーザはその唇に唇を押し当て、カインのしなやかな身体を抱きしめた。
「カイン、お前を愛している。お前だけを――」
カインは瞳を閉じ、ゴルベーザの唇にただ応えた。その美しい顔立ちを時折快感に歪めながら――





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